このあいだのカラカラに乾燥した寒い冬を越して、スロープガーデンの植物の中にはダメになってしまったものも出てきました。

一昨年の大寒波の時は、外水栓が破裂するほど寒く氷点下を記録しましたが、その時も常緑を保っていたぐらいに強い植物を植えていたのですが、一部ダメになってしまい残念です。(2年前の大雪の時だって大丈夫だったのに!)

植木屋さんから「霜が降りても水をあげてください」と教えてもらったので、次の冬からはそうしてみるつもりです。霜は植物の細胞を破壊してしまうから、寒さ云々という話ではないのですね…

そんなこんなで、斜面の一部分がガランと空いてしまいましたので、そこに植える植物を探していました。

高速道路とか、国立公園など斜面の作業を時々なさっていたという植木屋さんとお話しする機会があったので、「どんなものが斜面に合うかしら?」と質問してみました。

「枝ぶりが柔らかく、ややしなだれる植物を植えると美しいですよね。それから土留めの役割をする植物がいいのでよく根張りするものを選ぶといいですよ」というご意見をいただきました。

そして選んだのがヤマアジサイです!(僕が選んだよ🐶とでも言いたげな表情)笑

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日本の野山に生息しているヤマアジサイは、しっかり大地に根を張っているので土留めにはとても良い植物。

ブルーのお花が空いていたスペースに咲いてたらいいな〜と思って、「美方八重(ミカタヤエ)」という品種のブルーのヤマアジサイにしました。

この場所は日差しは当たるものの、午後の早めの時間から日陰になります。また、山からの水が通る道筋でもあるので、ヤマアジサイが好んでくれるのではないかと思っています。

この↓場所に植え付けしてみました。

写真左端はただいま満開の『ヒメウツギ』です!蕾の頃から真っ白で美しい姿を見せてくれていました。ウツギもまた根張りをよくする植物なので斜面にはよく合います。

写真の上部に並んでいるのは『ヤエコデマリ』です。一つ一つの花が八重になっているので、お花がより目立つ品種。真っ白な花が沢山咲きます。

この合間にブルーを入れてみました。日が陰っている場所では、ホワイトやブルーが映えます。

美方八重(ミカタヤエ)のブルーは、ほんとうに真っ青!ブルーのヤマアジサイの中では一番青味が強いと言われています。

結構濃いブルーなので、スペースの右側の方に『大甘茶』の小さな苗を植え付けてみました。淡い水色のガクアジサイを咲かせてくれます。

苗が小さいから今年は咲くのかどうか?わかりません。もし咲いたらまたブログにアップしますね。

今日ご紹介したエリアは、ちょっと和テイストなコーナーになっています。他には『ノリウツギ ”ミナヅキ” 』とか『西洋シャクナゲ ”フィリスコーン” 』などが植わっていて、見た目から静けさを感じられるコーナーです。
 
 
 
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【美方八重(ミカタヤエ)】

*ヤマアジサイ
Hydrangea(hydor(水)+angeion(容器))
ユキノシタ科アジサイ属

原産:東アジア、北アメリカ東南部から南アメリカ中部
草丈:1m ~ 1.5m
他のヤマアジサイに比べて早咲きです。
ガクで八重咲きの花が咲く品種。
ガク片は大きく星型をしている。
「ハイドランジア」とは日本のアジサイを欧米で品種改良した植物のこと。
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