
白い花の庭づくり人、セミアです(⌒-⌒)
フレンチガーデンプランナーのHiroko E.さんにお勧めいただき、
743枚の植物絵画『バンクス花譜集』の展示会に行ってきました。
その昔(1728~1779年)、キャプテンクックが3年間
に渡って太平洋航海をしたことは、みんなが知っています。
そのときに同行した植物の専門家ジョセフ・バンクス氏は、
大規模な“植物採取”をしていました。
植物標本は30,000点以上にもおよんでいたといいます。
その時代の事ですから、“植物ハンティング” は、
非常に危険なものだったに違いありません。
毒虫や猛獣に注意を払いながら、密林の奥地に
入っていって、未知なる花や植物に出逢ったとき、
どれだけの感動があったのだろう!?と、、、
思いを馳せながら、花々の絵を観覧しました。
採集した花や植物たちは、全て絵に描いて残しましたが、
それが『バンクス花譜集』と呼ばれるものです。
700点以上の絵からなる図鑑を出版しようと
試みたけれど、結局はバンクス氏の死後
200年たってから出版されたのだそうです。
絵はバンクス氏ではなく別の人(シドニーパーキンソン)が
書いたものですが、葉脈まで細かく描かれて
おり、この繊細な絵をじっと見ていると、
じわぁ〜っと引き込まれてゆきます。
下↓の航路を見ていただくとわかるように、
アジア〜オーストラリア〜ニュージーランド〜タヒチ〜
などの太平洋地域を巡る航海でしたが、
この地域に生息するプランツは、ヨーロッパに
生息するものとはぜんぜん違う姿をしています。
見たときは、すごく驚いたことでしょうね。
ぜんぜん違う姿をした植物とも言えるし、
捉え方によっては「地味」とも言えるかもしれません。
けれども、オージープランツや南アフリカの植物達のもつ
生命力に満ちた魅力は、強く惹き付けられるものがあります。
それにハマっているのが、わたくしでございます。(^^;;
それで、ですね......
『バンクス花譜集』を見た帰りに、用事を済ませ、
たまたま歩いていたら、ウソみたいなことが起こりました!
これは、映画「007」を見た帰りに、歩いていたら
ジェームスボンドと会った!ってぐらいな出来事。
(私にとったらねっ)
『バンクス花譜集』を見た帰りに、歩いていたら
バンクス氏の名前にちなんでつけられた植物名
をもつ『バンクシア』というプランツと遭遇
しちゃったんです!
バンクシアを育てている人はいると思うけど、
バンクシアを店先に飾ってあるの、はじめて見ました!
面白い姿をしています。花がついていますね。
上の方に貼付けたグリーンの『バンクス花譜集』
の表紙にも、バンクシアの花が描かれていますが、
葉の形はだいぶ違いますね。
(おそらく表紙のはウォールムバンクシア)
ちなみに、我が家のバンクシアは
松の葉みたいな細葉です。
『バンクシア・バースディキャンドル』という
匍匐性の品種です。(関連記事)
この「筒」のような形の花は、花後すこしたった
ものだと思いますが、手で触れると硬いです。
中に種が入っています。
原産地オーストラリアでは山火事がありますが、
山火事によって、この茶色の筒が燃えると、
中から種が出てきて、新しいプランツが誕生する、
という生態系をもっているのだそうです。
姿もとーってもユニークだけれど、
生息自体も変わっていますよね。
まぁ、変わってると思うのは遠い異国の私たち
だけでしょうね。
この『バンクス花譜集』に描かれている植物たちは、
ネーティブの人々にとったら、いつもあるものであり、
食べ物であり、薬であり、カヌーの材料であり、
生活を共にする運命共同体のようなもの。
身近にいつもあるもの、なのですよね。
すごく奥深い世界です。
はぁ〜
『バンクス花譜集』を見たら、さらに
オーストラリアやポリネシアの植物が
好きになっちゃいました♪♪♪
では、また明日ヾ(❀╹◡╹)ノ゙
❀❀❀Plant’s Nature❀❀❀
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【バンクシア】
学名: Banksia
ヤマモガシ科
草丈 : 3~5m
花期 : 夏から晩秋
原産地: オーストラリア
常緑木
海岸部から山岳まで生息でき、
許容範囲が広い。
12cmほどの筒状の花が咲く。
湿地に強く、育てやすい。
種をとりたい場合はオーブン
などで焼く(山火事をおこす)
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