
わたしの本棚から、お気に入りのガーデニング関連の本をご紹介します。
園芸家12ヶ月
この本は「園芸エッセイ」と呼んでいいと思います。
文章のみ掲載されていて、ガーデンの写真を眺めるタイプの本ではないです。 季節のガーデニング日誌のような楽しい文章で、その内容には共感しっぱなし。
ガーデナーのつぶやき、ガーデナーの嘆き、ガーデナーの喜び、などなど「わかる〜!」とか「あるある!」と思わず口をついて出てしまうのです。
どの国のガーデナーも似たような気持ちなのかな〜と想像すると、世界中のガーデナーと繋がっているような気持ちになりますね。
ベス・チャトー奇跡の庭
尊敬するガーデナー・ガーデンデザイナーであるベスチャトーさんの書籍。彼女が創り上げた美しいガーデンの写真は眺めてるだけで幸せ。日々の庭しごとに役立つエッセイも盛り込まれています。
その植物にとっての適材適所を見つけてあげて、そこに植栽することで植物のポテンシャルをより高められる(よく育つ)。それだけでなく、水やりをしなくても良い庭になる。資源を大切にできるしお金も節約できるなど沢山のベネフィットがあるのです。
本を読んでベスチャトーさんのお考えに賛同し、ガーデニングをする心構えみたいなものも彼女の教えに影響を受けました。(実際その通りにできてるかどうかは別として)💦
イギリスに所在するベスチャトーガーデンズを訪れた時の写真を少し載せた記事です👉『ベスチャトーガーデンズと我が家のハニーサックル・ゴールドフレーム』
オーガニック ハーブ図鑑
ハーブはどちらかというと強い植物ですから「育てるのも簡単なのかな?」というイメージがありました。しかし、いざ育ててみると上手くいかないこともありますし、枯らしてしまったこともありました。
この本にはハーブの育て方のヒントが万歳。ハーブの写真に癒されながら育て方の知恵がつく、お役立ち本と言えます。
筆者の素敵なハーブガーデンの写真も掲載されています。ハーブガーデンのデザイン考案のしかたが役にたちました。
季節ごとのハーブのお手入れ方法、剪定から肥料のやり方、ナチュラルな方法で害虫予防する、などなど、読みごたえがある分厚いハーブの指南書です。
ものぐさガーデニングのススメ
ワタクシは真夏になると1時間たらずしか庭仕事できない様なヘタレガーデナーです(同じ人いますか!? )。それから、植えようと思って用意した花苗をずーっと放置したまま忘れてしまったりするウッカリさんでもあります。
自己嫌悪や罪悪感に苛まれたりすることもありましたが、この本を手に取ってからもっと気楽に力を抜いて ガーデニングを楽しめるようになりました。
一番大切なことは「見ること」。ガーデニングできないしたくない日は誰にでもあります。ただ庭を見てあげるだけでいい。庭を眺めてほっこりするだけでいいと本書は教えてくれました。
自然菜園 - 耕さず草を生やして共育ち
この本を読むと、美味しい野菜を安く安全に作る方法がわかります。この本は、これからの時代に必須であると確信しています(←おおげさ!?ではない)。
農薬を使わず野菜を育てたい、安全な野菜を家族で食べたい、お金をかけない家庭菜園の作り方を知りたい、美味しい野菜を収穫したい。本書を読むと、これらの願いが叶います。
園芸用の土を買ってくる、肥料を与える、虫は殺虫剤で殺す、病気予防の薬をスプレーする。こんなプロトコルが現代ではまかり通っています。この方法で家庭菜園を続けるには、かなりお金がかかってしまいます(そして害虫がわんさか湧いてきます)。
自然の摂理をよく知り、自然の法則にのっとって野菜を育てていけば上手くいくのです。これは私たち人間の健康維持とまったく同じ。
日本の人口が減っていくことで農業も衰退していく、海外からの輸入野菜に頼るしかない、肥料が高騰している、などの問題が今後の課題となっている日本。
私はこの自然農法の知恵を、バラの無農薬栽培における土づくりに利用しています。どんなお庭の主さまも、この本に書かれた知識を知っていて損はないと確信しています。
宿根草と低木で スコットランド流の庭づくり
長野県でご活躍されているガーデンデザイナーのニコラスさんによる著書。もともと建築家だったけれど、植物が好きすぎてお庭の設計デザインを担うお仕事をするようになったそう。
可愛いお花ばかりを寄せ集めると庭しごとが大変になりますよね。低木や宿根草をバラやメインの花々に合わせることで、美しく手間がかからないガーデンを作ることができます。
鎌倉市内にある石窯ガーデンはニコラス・レナハン氏のデザイン。四季折々で目を楽しませてくれるような素晴らしい庭の様子が写真で楽しめます。
ニコラスさんの設計したその他のお庭のデザインも非常に参考になりました。勉強になるだけでなく、著者の美的センスや植物愛が伝わってくる癒し本です。
南フランスの庭と花
はじめて庭をもつことになったとき、自分はどんなデザインが好きなのか?どんな庭が自分にとっての理想なのか?がまったく分かりませんでした。どんな風にしたいのか目標がなければ、何も生み出せませんよね。
当時はイングリッシュガーデンが流行っていましたので、本屋さんでこの本を見かけた時「フランスの庭ってどんなの?」と興味を持ちました。
そして、そのナチュラルさに惹かれて思わず買いました。何度も何度も眺めたくなる素敵な写真集です。お庭づくりのデザインのインスピレーションをもらいました。