桜の花が終わる頃、丘の庭では『グレビレア・アメジスト』が、ムラサキ色っぽい青みがかったピンク色の花を咲かせます。

グレビレアは主にオーストラリア🇦🇺周辺に生息しており、約250種以上が知られているそうです。

オーストラリアはとても広いので、東や南東あたりに自生するものと、西の方で自生しているものでは、最適な植え付け場所がやや違ってきます。

これまで数種類のグレビレアを育ててきましたが、日本には東〜南東に生息するグレビレアが合うのではという感触です。大きく育ちよく花を咲かせてくれます。

中でもこの『グレビレア・アメジスト』は特に強靭です。

多花で強くて常緑で、おすすめの理由はいっぱいあります。

インスタグラム用に満開の様子を撮影していたら、野鳥のさえずりが一緒に録音されていました!
 

 

グレビレア・アメジストの花 と葉っぱ

 

 
『グレビレア・アメジスト』にはスパイダー系の花が咲きます。グラビレアに花びらは無く、花弁に見えるのは雌しべや種になるところなのだそうです。

このピンクはムラサキに近いブルー系のピンクで、一つ一つの花は小さいけれど満開の様子はとても愛らしいです。

穂のように長く咲く、円錐花序もしくは総状花序をつける品種のグレビレアもあります。

グレビレアは蜜が豊富なので、鳥が蜜を吸いにやってきます。だけど、この『グレビレア・アメジスト』にはこないのです。

なぜならば、ツンツンしたこの葉っぱ、触ると痛いほど硬いから。そのせいで鳥が蜜を吸いに来ないのかな!?と思ったのですが、どうなんでしょうか。

葉っぱが痛いほど硬いと、お庭に植えたくないと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、このような葉っぱの植物ほど強靭であることが多く、手間がかからず育てやすいです。

この冬は例年より気温が低く、丘の庭では数年ぶりに分厚い霜がおりて、いくつかの植物が枯れてしまいましたが『グレビレア・アメジスト』は葉が痛むこともなく、いつも通りに花を咲かせてくれました。

丘の庭のアメジストを植えた場所は、春から秋までは日当たりが良く午後から日陰になる場所です。真冬は45日間も陽がささない極寒の場所。

尖っている葉っぱや、小さい葉っぱのオーストラリア植物は、寒さに強いです。

お庭づくりの際に参考にしてみてください!
 

 

ワイルドな姿ですが園芸種なんです

 

 
『グレビレア・アメジスト』は、園芸種です。

葉っぱが尖ってて痛いし、ユニークな花姿だし、ワイルドな雰囲気がしますのでちょっと意外でした。

🇦🇺オーストラリアのビクトリア州に自生するグレビレア・コンファーティフォリア(confertifolia) と、ニューサウスウェールズ州に自生するグレビレア・セリセア(sericea)の交配から作出さた植物です。

どちらもオーストラリア南東ですから日本の環境に合うのでしょうね。

おすすめの植物なのですが….

最近は販売しているところを見かけたことがありません。植物は大人気にならない限りは結構すぐに市場から消えますよね。

とても残念ですが、生産者さんも売れないものを作り続けるのはきびしいのでしょうか。

『グレビレア・アメジスト』はお気に入りなので、お庭で絶やしたくないですし、挿し木にして増やしてみようと思います。
 
 

Plants Note:

 

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グレビレア・アメジスト
英名:Grevillea Amethyst
ヤマモガシ科グレビレア属
開花:4月
草丈:1m~1.3m
原産:オーストラリア南東部に自生
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