昨年の5月初旬、生まれて初めて満開のマロニエを見ました。

「パリのシャンゼリゼの並木道ぞいに咲いてたのと、同じ花が公園にいっぱい咲いてる!」と、母が興奮気味に電話してきました。

その時はまだ、何のお花なのか?はまったく想像できなかったけれど、とにかくすごいんだなということが伝わってきたので、見に行ってみることにしました。

そこは、大きな大きな花房をたくさんつけた高木が並んだ公園でした。

花房はだいたい 30~40cmかそれ以上あると思います。

葉っぱも美しく、25cm以上はありそうです!
 

 
一般的なお庭ではお目にかかれないような高木がずらりと並び、こんなに大きなピンク色の花を咲かせている場所があったのです。

起伏のある土地なので、道路から公園に向かって歩いていくと、階段があって、下に降りていった場所にこの公園がありました。

下の写真↓は、階段の上(道路レベル)から撮影したものです。高木を見下ろしている風景です。
 

 
「パリの道のところに咲いてたお花なのよ!」と母は言うけれど、この樹木の名前がわからない…

そこで、公園の管理人さんのところに聞きにいってみました。

気のいい管理人さんは、「あ、これはマロニエの木だよ。10年ほど前に植えたんだ。」と教えてくれました。

樹形はこんな感じです↓いい形にととのっています。

こんな大きな樹がずらりと8本〜10本ぐらいは並んでいて、圧巻でした。
 

 
グーグルで調べてみると、花が紅色のマロニエは「ベニバナトチノキAesculus carnea Hayne」と呼ばれていてアメリカ原産ということでした。

花の色は濃いめのピンク色ですが、所々淡いピンクの花がありました。中央の黄色とのコントラストが愛らしいです。

淡い色↓で咲き始めて、咲き進むごとに、だんだん濃い色になるようです。
 

 
人は、花が咲くとわざわざお花見に行ったりしますが、この満開のマロニエも、わざわざ花を見るために足を運ぶ価値がある風景です!

素敵な樹木ですけれど、ここまで大きいと一般のお庭に植えるのは難しいです。これから毎年、お花見に行きたいです。
 

 
先日、花屋さんで『姫マロニエ』という、品種改良されて背が低い矮性のマロニエを見かけました。

花も小さく、樹高は1.5mほどだそうです。

花房の大きさは10cmほどで、私が見たのはラベンダー色の癒し系のカラーでした。

樹形はブッシュ状で綺麗に整っていましたし花も綺麗。

ですが、「マロニエ感」はないですね(笑)。巨大な花房の伝統的なマロニエとは別物、と考えた方が良さそうです。
 

 

Plants Note:

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マロニエ
学名:Maronie
別名:Horse chestnut(ウマグリ) / セイヨウトチノキ
   トチノキ科トチノキ属
開花:5~6月
草丈:5m~15m 耐寒性落葉高木
原産:ギリシアからトルコにかけて分布
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